タイニーサーカス ２

カワイイタイトルをつけたつもりが、どんどんエロの方向に転がっていく・・・。

ダメ社員の代わりにOJTをしていた新人がやめてしまう模様で、ちょっとさびしいこの頃。　


 

「やっぱりカカシ先生だったんだってば。先生、時々監視してただろ。」
そう言って、カカシを見上げるもう一人のナルト。
彼がたつすぐ横のベットでは、ナルトが無垢な寝顔を晒して寝息を立てている。

「おまえは・・・・・・・。」

カカシは目の前の光景が理解できず、立ち尽くす。
感じるチャクラは間違いなく両方ともナルトのものだ。
けれど、今自分の前で笑みを浮かべるナルトは、カカシの知っているナルトとは気配も雰囲気もまったく違う。

「・・・言っとくけど、影分身じゃないってばよ？」

まるでカカシの考えを読んだようにナルトが笑った。
しまいにはクスクスと笑い声さえ上げ出したナルトに、カカシは不安といら立ちを募らせる。
何者なのかと問い詰めてしまえば、簡単なのかもしれないが、姿だけでなくチャクラもナルトである以上、カカシは手を出すことができない。
ナルトは動くに動けず、ただ自分を見つめるだけのカカシの様子を楽しんでいるようだ。

「・・・・影分身じゃないなら、おまえは何者だ？なぜナルトのそばにいる？」

得体のしれない緊張を感じながら、カカシが問いかければ、目の前のナルトはまた笑った。
ナルトは声もなく、空気だけを震わせて笑った後、傍らで眠るナルトの髪に触れた。
白いシーツの上に広がる金糸を、白く細い指先で梳くその行為は、ひどく優しく、見下ろす視線は柔らかだ。

「・・俺もナルトだってばよ。」