NARUTO二次創作腐女子サイト。カカナルオンリー。
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
少しづつ書き方を思い出してきたような・・・。
昔から私の書くハナシはエロいか暗いかのいずれかです。
憐れみたまえ。
憐れみたまえ。
祈りは繰り返されて歌となり、やがて降り積もり灰となる。
花にも光にもなれない灰に埋もれ、やがて窒息する、いつかの日。
「ナルト、ちょっとこっちにおいで。」
いつものDランクの任務の後、解散を一度言い渡した後、カカシはそう言ってナルトを手招いた。
わいわい騒ぎながら、サクラ達と帰ろうとしていたナルトは、そんなカカシの呼び掛けに、不思議そうに首をかしげつつ、素直にカカシへと近づいてくる。
「カカシ先生、なんだってば?」
そう言って、コテンと首を傾ける仕草のせいか、時折ナルトは酷く幼く見える。
他の子より成長が遅いせいか、12歳という年齢よりか幾分か幼く見えるナルト。
手も足も、腰だって細くて、子供のソレだ。
カカシは、そんなナルトをぼんやりと眺めたまま、しばらく一言も口を開かない。
しばらくの間は、そんなカカシの前で大人しくしていたナルトだったが、元々じってしているのが苦手な質ということもあってか、数分後にはそわそわと落ち着かない様子で、10分後には我慢できないとばかりに声をあげた。
「センセイッ、さっきから黙ってて、一体何の用だってばよ!」
ムキーッと子猿のように、腕を振り上げて声を荒げるナルト。
カカシはそれでも言葉を発しない。ただ黙って、ナルトをぼんやりと見下ろしているだけだ。
何を考えているかわからないカカシの様子に、ナルトは居心地が悪そうに、黙り込んでしまう。
そうやって、二人の間に沈黙が流れ続けて、どれほどたったのか。
オレンジ色の光は藍色に陰り、太陽の欠片の暖かさは消えて、夜の冷気が足元から絡み付こうとしていた。
訪れる夜の気配。すべてを隠す闇の世界。
「なぁ…せんせぇ。用って明日じゃダメ…?」
少し前からそわそわと落ちつかなげな様子だったナルトが、おそるおそるそんな言葉をかけたのは、あたりがすっかりと闇に沈んだ頃。
しかしカカシは、答えない。まるでナルトの声など聞こえていないように、ただぼんやりと視線を彷徨わせているだけだ。
「なぁ…お願いだってば。俺、実は約束があるんだってば…。」
チラリと時間を計るように空を見ながら、ナルトが言った時だった。
不意にカカシが口を開いた。
「…で、また裏の山に行くの?」
「え…?」
「俺が知らないと思った?お前が、お前がやってるコトをさ。」
そう言ってナルトを見たカカシ。その眠そうな瞳に浮かぶ光は、鋭くナルトを射抜き、ナルトは術にハマったかのように動けなかった。
キツネの噂がカカシの耳に聞こえたのは、一週間ぐらい前だった。
『キツネが躯を売っている』
この里でキツネと言う隠語で指される人物は悲しいかな一人しかいない。だからこそ、最初はカカシも相手にしていなかった。
ナルトの事は、毎日見ているし、良く知っている。
あんなちっちゃなナルトにそんなことができるわけがない。
どうせ、ナルトを快く思わないやつらの流したデマなのだろう。
カカシはそう決め付け、たいして気にも留めなかった。
・・・・あの日、見知らぬ男に腕をひかれ、人気のない山に姿を消したナルトを見かけるまでは。
カカシの言葉に、ナルトはこれといって、反応を返さなかった。
ただ、ゆっくりと瞬きを繰り返し、カカシを見上げただけだ。
そして、ナルトはふわりと笑った。いつものナルトの笑顔とは違う、弾けるような明るさは一切ない、儚いとも言える笑顔。
予想外のナルトの反応に、カカシは瞳を見開いた。
「だって、そうすれば皆優しいんだってば。」
愕然とするカカシにナルトはキレイに笑った。
「くわえて上手に舐めれば、頭を撫でてくれるんだってば?奥までいれさせて、締め付けると皆、良い子って言ってくれるし、出した精液を飲み込んで全部舐めてやれば笑ってくれる。俺の中がぐちゃぐちゃになるまでかき混ぜて、犯し尽くしたら、抱き締めてくれる。
だから、いいんだってば。」
ナルトの口から後から後からこぼれ落ちる狂った音。
カカシはかける言葉1つ見つけられず、ただ立ち尽くす。ナルトの口から聞こえる不協和音は、カカシを置き去りに、歪みを強めていく。
ケラケラとナルトは笑い続ける。
「カカシせんせぇ知ってる?普段は皆俺のコトなんて、嫌いなくせに、憎いくせに、くわえさせようとする時だけ、犯そうとするときだけ、優しいんだってば。お前は本当は良い子なんだろ?俺は知ってるぞってゆーんだ。次会ったら守ってやる、優しくしてやるってゆーんだ。
誰一人、約束なんて守ってくれないけど。でも、その時は皆すげー優しいから、俺はおとなしくくわ…。」
「もういい…!」
笑顔さえ浮かべて、続きを口にしようとしたナルトを、カカシは我慢できずに遮った。
耳から入り込む狂った音の洪水に、カカシの呼吸はまるで全力疾走をした後のように荒くなる。脳に直接響くような自分の呼吸を聞きながら、カカシは現実を受け入れられないでいた。
ナルトが語った言葉のすべてを悪い夢だと思いたかった。
ナルトはそんなカカシを不思議そうに首をかしげて眺めている。カカシと目が合えば、無邪気に笑った。
ふくり、と笑みの形を作る滑らかで薄ピンクの頬、さくらんぼのような赤い唇、小さいけれどいつも一生懸命な白い手のひら。
カカシが今まで、愛でて守ってきたそれら。脳裏には想像したくもない光景が、浮かんでは消えていく。
優しいから。
抱き締めてくれるから。
それでいいと言ったナルトが悲しかった。
カカシは、おぼつかない足取りで、ナルトに近づくと、膝をついてナルトと視線を合わせた。
正面から覗き込んだナルトの瞳は、青くすみきり、湖の蒼を思い出させた。
一点の淀みがないほど澄みきり、魚すら住むことのできない拒絶の蒼。
「ナルト…。」
カカシはそっとナルトの両手をとった。突然のカカシの行動に、驚いたようにその手を振り払おうとするが、それを許さずカカシはより強く握った。
自分はまだ間に合うのだろうか。
祈るような気持ちで、カカシはナルトに話しかける。
ナルトはそんなカカシから何かを感じ取ったのか、無邪気な笑顔とは一転して、強張った面持ちで、カカシを見上げた。
「もう止めよう、ナルト。
抱き締めてほしいなら、俺がいくらでも抱き締めてやるから。言葉がほしいなら、いくらでも言ってやる。
だから、もう…。」
「…なんで今ごろそんなこと言うんだってば?」
ナルトはカカシを見上げたまま、表情すら浮かべず、静かにぽつりと呟く。
その声は、大きくもないのに、不思議な程響いて、カカシが続けようとした言葉を奪う。
「ナルト…?」
「なんで…なんで今ごろそんなこと言うんだってば…!」
吐き捨てるように声を荒げたナルトは振り払うかのようにカカシの手を叩き落とした。
「なんでなんで、なんで今ごろそんなこと言うんだってば!俺が、俺が一番苦しかった時には気づきもしなかったくせに…!」
悲鳴にも似たナルトの言葉。
「皆そうなんだってば!いつもいつも俺が諦めたらそう言うんだっ!
殴られるより、罵られるより、少しでも優しくされた方がマシだって、そう思えるようになったのに!
だったら、だったら…
あの時、そう言ってくれれば良かったんだってば!」
その声は、今までのどんなに鋭い針より深くカカシの心に突き刺さり、どんなに鋭い刃よりも紅くカカシを傷つけた。
カカシはかける言葉を無くして、目の前のナルトを見下ろした。
秘めていた思いの丈を吐き出し、うつむき荒い呼吸を繰り返すナルト。
ナルトが動く度に、蜜色の髪が揺れる。
夜の闇に紛れても、キラキラと太陽の粒子を隠し持つかのようなキレイな髪。
カカシは、かける言葉すら見つけられないまま、ただその手を伸ばす。
傷だらけになって泣く、愛しい子供を慰めたくて。自分が守れなかった、いつのまにか傷ついていた愛しい子供を守りたくて。
けれど、カカシの手が触れる直前、その気配を感じ取ったようにナルトはするり、とカカシの手をすり抜けた。
そうして、カカシを見上げた瞳には、深い深い蒼。
すべてを拒絶する冷たい蒼。
絶望に沈む、悲しい青。
「ナルト・・!!」
「触っちゃダメだってば、センセイ。」
縋るカカシから離れるように、ナルトはぴょん、と背後に大きく飛ぶ。距離が開いたことで、ナルトの表情が闇へと霞んだ。
「俺はもう汚れてるから、先生まで汚れるってばよ。」
「何を言ってるんだ・・ナルト。」
少しずつ、ナルトが自分から離れて行っている気配がするが、カカシは足を縫い付けられたかのように動けない。
やがて、夜の闇にナルトの姿は完全にまぎれて、その顔も瞳も何も見えくなった。
「ナルト・・・・!!」
「バイバイ、せんせい。」
憐れみたまえ。
憐れみたまえ。
静かに沈む死んだ灰の下で、届かない歌を歌い続け、祈り続ける今も。
憐れみたまえ。
祈りは繰り返されて歌となり、やがて降り積もり灰となる。
花にも光にもなれない灰に埋もれ、やがて窒息する、いつかの日。
「ナルト、ちょっとこっちにおいで。」
いつものDランクの任務の後、解散を一度言い渡した後、カカシはそう言ってナルトを手招いた。
わいわい騒ぎながら、サクラ達と帰ろうとしていたナルトは、そんなカカシの呼び掛けに、不思議そうに首をかしげつつ、素直にカカシへと近づいてくる。
「カカシ先生、なんだってば?」
そう言って、コテンと首を傾ける仕草のせいか、時折ナルトは酷く幼く見える。
他の子より成長が遅いせいか、12歳という年齢よりか幾分か幼く見えるナルト。
手も足も、腰だって細くて、子供のソレだ。
カカシは、そんなナルトをぼんやりと眺めたまま、しばらく一言も口を開かない。
しばらくの間は、そんなカカシの前で大人しくしていたナルトだったが、元々じってしているのが苦手な質ということもあってか、数分後にはそわそわと落ち着かない様子で、10分後には我慢できないとばかりに声をあげた。
「センセイッ、さっきから黙ってて、一体何の用だってばよ!」
ムキーッと子猿のように、腕を振り上げて声を荒げるナルト。
カカシはそれでも言葉を発しない。ただ黙って、ナルトをぼんやりと見下ろしているだけだ。
何を考えているかわからないカカシの様子に、ナルトは居心地が悪そうに、黙り込んでしまう。
そうやって、二人の間に沈黙が流れ続けて、どれほどたったのか。
オレンジ色の光は藍色に陰り、太陽の欠片の暖かさは消えて、夜の冷気が足元から絡み付こうとしていた。
訪れる夜の気配。すべてを隠す闇の世界。
「なぁ…せんせぇ。用って明日じゃダメ…?」
少し前からそわそわと落ちつかなげな様子だったナルトが、おそるおそるそんな言葉をかけたのは、あたりがすっかりと闇に沈んだ頃。
しかしカカシは、答えない。まるでナルトの声など聞こえていないように、ただぼんやりと視線を彷徨わせているだけだ。
「なぁ…お願いだってば。俺、実は約束があるんだってば…。」
チラリと時間を計るように空を見ながら、ナルトが言った時だった。
不意にカカシが口を開いた。
「…で、また裏の山に行くの?」
「え…?」
「俺が知らないと思った?お前が、お前がやってるコトをさ。」
そう言ってナルトを見たカカシ。その眠そうな瞳に浮かぶ光は、鋭くナルトを射抜き、ナルトは術にハマったかのように動けなかった。
キツネの噂がカカシの耳に聞こえたのは、一週間ぐらい前だった。
『キツネが躯を売っている』
この里でキツネと言う隠語で指される人物は悲しいかな一人しかいない。だからこそ、最初はカカシも相手にしていなかった。
ナルトの事は、毎日見ているし、良く知っている。
あんなちっちゃなナルトにそんなことができるわけがない。
どうせ、ナルトを快く思わないやつらの流したデマなのだろう。
カカシはそう決め付け、たいして気にも留めなかった。
・・・・あの日、見知らぬ男に腕をひかれ、人気のない山に姿を消したナルトを見かけるまでは。
カカシの言葉に、ナルトはこれといって、反応を返さなかった。
ただ、ゆっくりと瞬きを繰り返し、カカシを見上げただけだ。
そして、ナルトはふわりと笑った。いつものナルトの笑顔とは違う、弾けるような明るさは一切ない、儚いとも言える笑顔。
予想外のナルトの反応に、カカシは瞳を見開いた。
「だって、そうすれば皆優しいんだってば。」
愕然とするカカシにナルトはキレイに笑った。
「くわえて上手に舐めれば、頭を撫でてくれるんだってば?奥までいれさせて、締め付けると皆、良い子って言ってくれるし、出した精液を飲み込んで全部舐めてやれば笑ってくれる。俺の中がぐちゃぐちゃになるまでかき混ぜて、犯し尽くしたら、抱き締めてくれる。
だから、いいんだってば。」
ナルトの口から後から後からこぼれ落ちる狂った音。
カカシはかける言葉1つ見つけられず、ただ立ち尽くす。ナルトの口から聞こえる不協和音は、カカシを置き去りに、歪みを強めていく。
ケラケラとナルトは笑い続ける。
「カカシせんせぇ知ってる?普段は皆俺のコトなんて、嫌いなくせに、憎いくせに、くわえさせようとする時だけ、犯そうとするときだけ、優しいんだってば。お前は本当は良い子なんだろ?俺は知ってるぞってゆーんだ。次会ったら守ってやる、優しくしてやるってゆーんだ。
誰一人、約束なんて守ってくれないけど。でも、その時は皆すげー優しいから、俺はおとなしくくわ…。」
「もういい…!」
笑顔さえ浮かべて、続きを口にしようとしたナルトを、カカシは我慢できずに遮った。
耳から入り込む狂った音の洪水に、カカシの呼吸はまるで全力疾走をした後のように荒くなる。脳に直接響くような自分の呼吸を聞きながら、カカシは現実を受け入れられないでいた。
ナルトが語った言葉のすべてを悪い夢だと思いたかった。
ナルトはそんなカカシを不思議そうに首をかしげて眺めている。カカシと目が合えば、無邪気に笑った。
ふくり、と笑みの形を作る滑らかで薄ピンクの頬、さくらんぼのような赤い唇、小さいけれどいつも一生懸命な白い手のひら。
カカシが今まで、愛でて守ってきたそれら。脳裏には想像したくもない光景が、浮かんでは消えていく。
優しいから。
抱き締めてくれるから。
それでいいと言ったナルトが悲しかった。
カカシは、おぼつかない足取りで、ナルトに近づくと、膝をついてナルトと視線を合わせた。
正面から覗き込んだナルトの瞳は、青くすみきり、湖の蒼を思い出させた。
一点の淀みがないほど澄みきり、魚すら住むことのできない拒絶の蒼。
「ナルト…。」
カカシはそっとナルトの両手をとった。突然のカカシの行動に、驚いたようにその手を振り払おうとするが、それを許さずカカシはより強く握った。
自分はまだ間に合うのだろうか。
祈るような気持ちで、カカシはナルトに話しかける。
ナルトはそんなカカシから何かを感じ取ったのか、無邪気な笑顔とは一転して、強張った面持ちで、カカシを見上げた。
「もう止めよう、ナルト。
抱き締めてほしいなら、俺がいくらでも抱き締めてやるから。言葉がほしいなら、いくらでも言ってやる。
だから、もう…。」
「…なんで今ごろそんなこと言うんだってば?」
ナルトはカカシを見上げたまま、表情すら浮かべず、静かにぽつりと呟く。
その声は、大きくもないのに、不思議な程響いて、カカシが続けようとした言葉を奪う。
「ナルト…?」
「なんで…なんで今ごろそんなこと言うんだってば…!」
吐き捨てるように声を荒げたナルトは振り払うかのようにカカシの手を叩き落とした。
「なんでなんで、なんで今ごろそんなこと言うんだってば!俺が、俺が一番苦しかった時には気づきもしなかったくせに…!」
悲鳴にも似たナルトの言葉。
「皆そうなんだってば!いつもいつも俺が諦めたらそう言うんだっ!
殴られるより、罵られるより、少しでも優しくされた方がマシだって、そう思えるようになったのに!
だったら、だったら…
あの時、そう言ってくれれば良かったんだってば!」
その声は、今までのどんなに鋭い針より深くカカシの心に突き刺さり、どんなに鋭い刃よりも紅くカカシを傷つけた。
カカシはかける言葉を無くして、目の前のナルトを見下ろした。
秘めていた思いの丈を吐き出し、うつむき荒い呼吸を繰り返すナルト。
ナルトが動く度に、蜜色の髪が揺れる。
夜の闇に紛れても、キラキラと太陽の粒子を隠し持つかのようなキレイな髪。
カカシは、かける言葉すら見つけられないまま、ただその手を伸ばす。
傷だらけになって泣く、愛しい子供を慰めたくて。自分が守れなかった、いつのまにか傷ついていた愛しい子供を守りたくて。
けれど、カカシの手が触れる直前、その気配を感じ取ったようにナルトはするり、とカカシの手をすり抜けた。
そうして、カカシを見上げた瞳には、深い深い蒼。
すべてを拒絶する冷たい蒼。
絶望に沈む、悲しい青。
「ナルト・・!!」
「触っちゃダメだってば、センセイ。」
縋るカカシから離れるように、ナルトはぴょん、と背後に大きく飛ぶ。距離が開いたことで、ナルトの表情が闇へと霞んだ。
「俺はもう汚れてるから、先生まで汚れるってばよ。」
「何を言ってるんだ・・ナルト。」
少しずつ、ナルトが自分から離れて行っている気配がするが、カカシは足を縫い付けられたかのように動けない。
やがて、夜の闇にナルトの姿は完全にまぎれて、その顔も瞳も何も見えくなった。
「ナルト・・・・!!」
「バイバイ、せんせい。」
憐れみたまえ。
憐れみたまえ。
静かに沈む死んだ灰の下で、届かない歌を歌い続け、祈り続ける今も。
PR
Comment