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蒼のキリエの続編と一緒に書いてたモノです。
多分3話ぐらいで終わる予定ですが、終わるといいなぁ・・的な。
営業が多いと、進みが早いです。(移動中に携帯で書くから)
更新が遅かったら、ユエカさん仕事してないんだ、と思ってください。
灯りを限界まで落とした室内。
外は月も眠ったような夜の闇。
「んっ…ぅあ…っ!」
必要以上の家具のない殺風景な部屋に不自然な程立派なベットの上で、ナルトは沸き上がる快感のせいでこぼれそうになる声を、指を噛んでこらえていた。
しかし、どれ程頑張って堪えたところで一番敏感なソレを熱い粘膜に包まれ、絶妙なタッチで刺激されてしまえば、経験の少ないナルトはひとたまりもい。
それでも、自分だけ達してしまう恥ずかしさを思い、必死で指を噛み締め、シーツを握りしめて耐えるナルト。
「…こーら、そんなに噛み締めたら傷がつくでしょ?」
ナルトをイカせることに専念していたカカシが、そんなナルトに気づいて、そっと指をはずさせる。すると案の定、指にはナルトの噛み締めた後が赤く赤くついていた。
「だから言ったのに…。傷でもついたらどうするの?」
そうことさら優しくナルトにいい書かせながら、カカシはその指をおもむろに口に含んだ。
ぴちゃり、とわざと音をたてながら、ゆっくりと自分の指かカカシの口にくわえられる様子から、ナルトは目が離せない。
カカシはそんなナルトの視線に気づきながらも、そ知らぬ振りでナルトの指を愛撫する。
根本までくわえこんで、舌先で指先をくすぐる。まるで指紋をなぞるように繊細に動かせば、ナルトの喉がひくりと鳴った。
軽く甘噛みしながら、再度ゆっくりと食べていく。
それはまるで、先程まで行われていた事の再現のようで、ナルトはいたたまれずに指を引くが、やんわりと握ったカカシは決して離そうとはしない。
「やっ…センセイ、もう平気だから…!」
視界に直接入り込む分質が悪い光景に、ナルトの体温はじくじくと上がっていく。
「ダメだよ、ナルト?ちゃんと消毒しないと傷にでもなったらどうするの?
…お前の肌同様こんなにキレイなのに…。」
そう囁くように言い聞かせて、カカシはナルトの指先に触れるだけのキスを落とす。
そんなカカシの行為に、ナルトの体温がまた一度上がる。
カカシはそんなナルトの様子に口元にひっそりと笑みを刷いた。
そして、ゆっくりとナルトの唇を自分のソレで覆ってしまう。唾液を送り込み、舌を吸い上げ、歯列をなぞるその口付けは、ことさらゆっくりに行われ、ナルトからどんどん呼吸を奪っていく。
ピチャピチャと耳にはいりこむ濡れた音にも煽られて、ナルトのソレはダラダラと絶え間なく透明な先走りを零していた。
「ナルト、気持ちイイ・・?」
溢れて、ナルトを伝い、シーツにしみ込んでいく精液を指ですくい取って、わざと口にふくみながら、カカシが聞けば、ナルトは呼吸も荒く、目元を赤に染めてうなずく。
体の中にこもった熱が、吐き出す場所を求めて暴れ狂っているのがわかる。
先ほどから、いじられ続けているナルトのソレも、最初に嘗めつくされてピンッと立ち上がったままの乳首も、すべてがカカシを求めていた。
とくに、イケそうでイケないよう微妙なタッチでいじられ続けたそこが、もう限界だった。
「せんせぇ・・・。」
知らず舌足らずな声でカカシを呼び、声にする代わりに腕をのばしてカカシの首にすがりつく。その際に、ぷっくりと膨れた乳首が、カカシの未だ着たままのシャツに触れて、より強い快感を生み出して思わず声をあげてしまう。
カカシはそんなナルトを優しく抱きとめながら、首筋に最後の口づけを落とした。
「フフ・・もう限界?俺もだよ・・・。」
そう言って、ナルトの媚態を見ただけで熱く勃ちあがった自身を取り出して、震えるナルトのそれと重ね合わせる。
ひたりと重ねられ、密着する熱い塊に、思わずナルトの口から嬌声が上がった。
カカシのソレは、ナルトのものとは比べ物にならないほど大きく、硬く、熱を宿していた。ビクビクと痙攣する動きすら、ダイレクトに感じて、それに煽られてまたとろり・・とナルトの口から先走りがこぼれおち、カカシを濡らした。
「あ・・センセイ・・・。」
ナルトの精液に濡れ、より強く震える自身と限界を訴えるナルトのソレをカカシはその手で一緒に握りこんだ。
「ひっ・・・!!」
ぐちゅり、と密着する二つの熱の塊。お互いの先走りによってぐちゅぐちゅと濡れそぼっていくそれらを、カカシは擦りつけるようにスライドさせた。
「あっあっ・・!!ふ、ぁん・・!!」
一気に駆け上がるゾクゾクとした快感。
抑えようとしていたのに間に合わず、ナルトの口からひきつった甘い声が漏れる。カカシはそんなナルトを正面から、優しく、けれど酷く餓えた眼差しで見ながら、動かす手を早めるだけでなく、蓑の部分も愛撫していく。
グチュグチュと聞くに堪えない音があふれる。けれど、それ以上にナルトの鼓膜を揺らすのは自分のあられのない声だ。
「んん・・!!ぁああああー・・!!」
すでに限界が近かった分、ナルトが達するまで時間はかからなかった。
カカシの首にすがる腕に力が入り、ひくりと痙攣したその瞬間、ナルトは達した。
一気にあふれ出た精液は、重ねられたカカシ自身、お互いの腹をも濡らし、ナルトはふ・・と体から力が抜けるのを感じた。
「ナルト、気持ちよかった・・?」
するり、と背後に倒れこみそうになるナルトを優しく抱きとめ、カカシが額にそっと口付けを落とす。
「ふぁ・・カカシ、せんせぇ・・・・。」
先ほどとうって代わって、性的なものを一切感じさせない柔らかな口付けに、無意識にナルトは力を抜いた。くったりと両手を投げ出したまま、カカシの優しい口づけを甘受する。
ちゅちゅ、と労わるように繰り返される口付けに、ナルトはどんどん眠くなっていく。甘い蜜に沈み込んでいくような心地よさの中、足の間に感じるカカシは未だ硬いままだ。いつものことだけれど、ナルトにはそれが気になって仕方がない。今日こそ、カカシの熱も開放したいと思うのだけれど、まるで魔法にでもかかったように重く心地よく落ちてくる睡魔には逆らえそうになかった。
「せんせぇ・・。」
「ん?どうしたの?疲れただろう?眠っていいよ。」
「センセイはいいのかってば・・・よ・・?」
睡魔に逆らうように口を開いたものの、結局それを口にするのが限界だった。
ナルトはカカシの返答を待たず、カカシのぬくもりに包まれて瞳を閉じた。その後には、穏やかな寝息が聞こえ始める。
カカシはナルトを抱きしめたまま、そんなナルトを見つめ、最後にもう一度額に口づけた。
「お前は、汚したくないんだ・・・ナルト。」
穏やかな、けれどどこか悲しげな瞳でカカシが呟いた言葉は、ナルトに届くことはなかった。