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下の日記で言ってるヤクザなカカナルを書くことにしました・・・ってゆーかもう書いてる。
しかしながら、色んな事情でブログで公開するのは控えようと思います。
理由としては
・偏った知識しかない
→どちらかといえばそーゆー世界には詳しいと思いますが(好きだから)。
全部が全部正しい知識ではないので、事実もあればねつ造もあるのでそーゆーのを元に書いたものを公開するのは憚れる。
・完全ユエカさんの趣味
→ものすごい長いスパンで考えているので、しばらくはエロもラブラブもありません
・レイアウトにもこだわりたい
→久しぶりにサイトデザインからやりたい
・ブログでの編集が面倒くさい
→シリーズごとにまとめて表示したりする方法がわかりません。
そんな理由でブログでは控えます。
ユエカさんの趣味にお付き合いいただける方は、面倒ですがしばらくURLをメールにて聞いて下さい。
お手数をおかけしますが、すいません。
いちお、フォーマットとかはないので、必要最低限なことさえ書いていてくれればいいです。
様子をみて、オープンにするかもですが、たぶんそんなに需要もないんじゃないかなー。
いちお、第一話だけお試しで公開します。
二話からはこっそりやります。(更新情報はコッチにのせます)
読んでみて、気に入ったら聞いてみてください。
ではでは、どうぞ。
→「la famigl
まだ薄暗い廊下の端。
ようやく12歳になったばかりの渦巻ナルトは、毎朝のことながらひっそりと閉じられた障子の前で、小さな手を握りしめ、何事かの決意を固めていた。
(ううう・・・。今日はいませんように・・だってば!)
ナルトに与えられた毎朝のお勤めともいえる役割は、場合によってはあっけないほど簡単だし、場合によっては朝から気分が落ち込むほど辛いものにもなる。
何の因果か、今のところ後者の場合が多かった。
「うずまきなると、ファイトだってばよ!!」
いつまでもこうしていても仕方がないと、自分を鼓舞するように小さくつぶやくとナルトは閉じられた障子を思いっきり開けた。
「カカシ先生!朝だってばよ!!」
パン!と小気味の良い音をたてて、障子を開け放ったナルトはそのまま部屋を突き進むと、閉じられたカーテンも勢いよく開け放つ。
さえぎる物のなくなった室内には、朝の陽射しが遠慮なく差し込み、部屋の様子を照らし出す。
中央に大きくおかれたベットに明らかに二つある塊を見つけて、また今日もかよ・・!!とナルトはあきらめにも似た突っ込みを心の中でした。
とりあえず、大きい塊の方に回り込むと、よっこらと布団をめくる。
「センセイ起きてってば。お迎えがくるってばよ。」
あらわれた銀髪の彼の人を容赦なくグラグラと揺さぶった。
半裸状態のカカシはいぎたなく何やらうにゃうにゃ言っているが、ナルトは容赦ない。迎えに間に合わなければ、迎えのエビスに小言を言われるのはナルトだし、ようやく慣れた学校にも遅刻してしまう。
容赦なく揺らすたびに、カカシの奥に見え隠れする明らかに女性と分かる肌色はこの際見ないふりだ。
「ん・・・・ナルト、もう少し・・・。」
「ダメだってばよ!!エビス先生が来るってば!!」
朝日がまぶしいのか、日差しを腕で隠すようにして言いつのるカカシに即座に応じて、ナルトはこのままでは埒が明かないと思いっきり布団をひきはがした。
「・・・・・・!!だから、服ぐらい着ろってばよーーーー!!」
半裸ではなく全裸でした、なカカシに思わずナルトの口から悲鳴にも似た叫びが迸る。
ある意味、いつもの朝だった。
カカシを起こすのにかかった時間は10分。どちらかといえば、早くできた方だとナルトは思う。
なんだかんだ言ってもカカシは、一度目が覚めると動きが早いので今日はたぶん迎えの車に間に合う。
残された問題は、カカシのいなくなったベットで明らかに不機嫌そうに上半身を起こしているこれまた半裸(もしかしたら全裸)の女性だった。
ナルトは、ちらり、と名前も知らない彼女を見やりこっそりとため息をついた。
「タオルかなんか持ってくるってば?」
それでも勇気を出して声をかけたのに、女性は実に機嫌が悪そうな視線をナルトに向けてきた。
(ううう・・やっぱり今日は最悪だってばよ・・・。)
この先に待ち受ける状況を思いながら、それでもナルトはがんばってひきつった笑いを浮かべた。
「今日は最悪だったってばよ・・。」
学校からの帰り道、ナルトは足元を見ながら疲れたように呟いた。
朝、なんとか遅刻せずに教室には駆け込めたものの、その後は散々だった。
体育の授業で作った擦り傷がジクジク痛い。廊下を歩いてる最中に誰かに足をひっかけられた時に、柱にぶつかってしまったので額にはタンコブもできてしまった。
最もそれを見かけたサクラが気づいて、ハンカチで冷やしてくれたので、痛みはだいぶとひいていた。
「へへへ・・やっぱりサクラちゃん、大好きだってば。」
ナルトが今の学校に行き始めたのは二か月前。
けれど、明らかに人と違う金色の髪と青い瞳。髭みたいな痣や。あきらかに自分達と違うナルトに周囲の子供は冷たく、ナルトはまだ馴染めてはいなかった。
それでも、どんな形であれ学校に毎日行けるのは嬉しかったし、前のことを考えると自分は恵まれているとナルトは思っていた。
いつか、自分と遊んでくれるようになると思って、毎日学校には通っていた。
時々靴がビシャビシャだったり、教科書がなくなることもあるが、担任のイルカ先生はなんだかんだと色々自分を気にかけてくれるし、クラスメートの中にはサクラみたいに自分と遊んでくれる子もいた。
楽しいばかりの日々ではなかったけれど、前よりは全然マシだとナルトは思っていた。
早く帰ってすり傷に絆創膏でもはろうと思って最後の角を曲がると、玄関の前に黒塗りの乗用車が止まっているのが見えた。車からはちょうど、カカシがのっそりと降りるところだった。
「カカシ先生、おかえりだってば!!」
いつもよりもずいぶん早い帰宅に、ナルトは慌てて駆け寄る。相変わらず眠そうな雰囲気で前を見ていたカカシはドタドタと駆け寄ってくる小さな影に、顔をあげた。
「今日はずいぶん早いんだってば。」
普段は早くてもナルトが寝るか寝ないかぐらいの時間にしか帰ってこないカカシの帰宅に、ナルトはカカシを見上げて首をかしげる。
「うーん・・まぁ色々あってねぇ。」
カカシはそんなナルトをちらり、と一瞥してのらりくらりと応じる。ナルトはそんなカカシにふーんとだけ返して、門を開けた。
「じゃあカカシさん、俺はここで。」
先に門をくぐろうとするナルトの背後で、聞きなれない声がした。
てっきり、カカシを送ってきたのはいつものエビスだと思っていたのだが、見れば楊枝をくわえたエビスより若い青年だった。
「ん、ありがと。じゃあまた明日ね。」
初めて見る人間に、ナルトはカカシの声を聞きながら興味深々な視線を送ってしまう。カカシから視線を外した青年が、そんなナルトの視線に気づいて動きを止める。
やばい、と体を硬くした瞬間、青年はニィとナルトに笑いかけてくれた。
「じゃあな、坊主。」
それどころか、親しげにナルトにも声をかけてくれた。
そんなことはナルトにとっては初めてで、ナルトはびっくりして思わず目を瞠って、門を開けようとした体制のまま動きを止めてしまう。
「ナルト?」
「・・あ、ううん、今開けるってば!!」
カカシに不審げに声をかけられて慌てて、門を開ける。
重く年代物の扉を押さえて、先にカカシを通しながら、ナルトは先ほどの青年のことを・・正確には声をかけてもったことを思い出してひっそりと笑った。
「今日はそんなに悪くないかもだってばよ・・・。」